FERRO-TITANIT

低比重で、機械加工、焼入れ可能な、


耐摩耗性、耐腐食性の高い超硬合金


 住商機電貿易株式会社ではドイツTHYSSENグループの企業であるEDELSTAHL WITTEN-KREFELD GMBH (“EWK”)より超硬合金FERRO TITANIT(“F-T”)を日本総代理店として輸入販売致しております(過去、日本チック工具株式会社取扱)。

 EWK社の登録商標となっているF-Tは粉末治金技術により製造される、機械加工及び焼入可能な耐摩耗性・耐腐食性の高い超硬合金です。超硬の耐摩耗性と特殊鋼の加工性、鋼とタングステンカーバイド合金の特性を併せ持っています。


 F-Tは最も硬度が高く耐久性のあるカーバイドの一つであるチタニウムカーバイド(3200HV)を容積で最大約45%バインダ相に含有し、極めて高い耐摩耗性・耐腐食性・耐焼付性・低比重性を誇ります。また、F-Tは納入状態ではそのまま従来の方法により加工でき、加工後焼入硬化させて最大約HRC70の硬度を得ることが出来ます。

 このような特性から、プレス金型や工作機械部品等の対金属用途のみならずプラスチック業界での使用も増加しております。

 

 F-Tには化学成分含有量の異なる7種のグレードがあり、様々な用途に対応出来ます。   

それぞれの主要構成要素、特色及び用途は以下の通りです。

< FERRO TITANITのグレード及び主要構成要素 >

微細構造

グレード

化学成分 (重量%による指針値)

TiC

C

Cr

Mo

Ni

Co

Fe

チタニウムカーバイド

    

カーボンマルテンサイト

C − Spezial

33,0

0,65

3,0

3,0



Bal.

WFN

33,0

0,75

13,5

3,0



Bal.

S

32,0

0,50

19,5

2,0



Bal.

チタニウムカーバイド

     +

ニッケルマルテンサイト

Nikro 128

30,0


13,5

5,0

4,0

9,0

Bal.

Nikro 143

30,0



6,0

15,0

9,0

Bal.

チタニウムカーバイド

     +

オーステナイト

Cromoni

22,0


20,0

15,5

Bal.



U

34,0


18,0

2,0

12,0


Bal.


< FERRO TITANITの特色及び用途 >

(1) Ferro Titanit C-spezial


 バインダ相は、クロムを3%、モリブデンを3%含む冷間加工鋼で形成されています。合金含有量がかなり低いため焼き戻し抵抗が低くなっています。硬度は約200℃を超えると低下します。他のグレードと比較した場合、C-spezialが最も機械加工に優れています。焼入れ焼戻し後の使用硬度はHRC69です。

 あらゆる冷間での切断、成形工作に使用可能です。例えば、切断・打抜工具、曲げ加工用掴み具、押出しポンチ、深絞りダイ、成形及びホブ切ポンチ、打抜きスリーブ、激しい摩耗をきたすプーリ、ローラーやガイド等の機械要素だけでなく、鋼、非鉄金属、アルミニウム等の加工用工具での使用に適しています。


(2) Ferro Titanit WFN


 クロムを13.5%、モリブデンを3%含有していることから、WFN450℃前後までは高温硬度や耐食性に優れるだけでなく焼戻しに関しても高い耐性があります。熱膨張係数はアルミニウム合金を1%加えることにより、鋼の熱膨張係数に合わせてあります。従って、非永久継手、永久継手の加熱時に応力が少なく、焼割れの危険性が低下します。焼入れ焼戻し後の使用硬度はHRC69です。

 あらゆる冷間での切断、成形工作に使用可能です。特に450℃までの焼戻しと腐食に対する高い耐性を求められる工具や摩耗部品、例えば、線材や棒鋼圧延用ガイドローラー、プラスチック加工用射出成形用金型、蒸気噴射機器用ノズル、バルブ部品、管絞りダイ、エアゾール缶製造用押出ダイ等に適しています。


(3) Ferro Titanit S


 クロム含有量が多く炭素含有量が削減されているため、高い耐食性が求められる場合に適しています。焼入れ焼戻し後の使用硬度はHRC67です。

 ポンプ、計測器具、スラストディスク、軸受け等、高い耐摩耗性とともに高い耐食性が必要な部品に適しています。


(4) Ferro Titanit Nikro 128


 マトリクス組織は極めて強靭で時効硬化するニッケルマルテンサイトから成っています。クロム含有量は13.5%であり良好な耐腐食性を示します。固溶化熱処理された状態で仕上加工を行います。その後の時効硬化は480℃という比較的低温で起り、対流反射炉や電気加熱室炉等で行うことが出来ます。時効硬化温度が低いためワークの寸法が狂うことがなく、歪みも生じません。時効硬化後の使用硬度はHRC62です。

 ペレタイザ・ナイフ、射出成形用ノズル、ダイ、ウォーム&ブッシュ等として研磨プラスチック製品の加工での使用に適しています。遠心ポンプの耐摩耗性リング、貯蔵缶充填機の装入ヘッドや円形カッター等の材料としてもご利用頂けます。


(5) Ferro Titanit Nikro 143


 マトリクス組織は極めて強靭で時効硬化するニッケルマルテンサイトから成っています。固溶化熱処理された状態で仕上加工を行います。その後の時効硬化は480℃という比較的低温で起り、対流反射炉や電気加熱室炉等で行うことが出来ます。時効硬化温度が低いためワークの寸法が狂うことがなく、歪みも生じません。時効硬化後の使用硬度はHRC63です。

 特に摩耗の激しい用途向けの500℃までの温度で曲がるあらゆる種類の成形工具、機械、装置類の摩耗部品、特にペレタイザ・ナイフ、射出成形用ノズル、押出ウォーム等のプラスチック製品の加工での使用に適しています。


(6) Ferro Titanit Cromoni


 固溶化熱処理された状態で供給されます。800℃までの温度で時効後も非磁性を保ちます。高い耐摩耗性に加え、この合金は焼戻しに対する耐性だけでなく腐食やスケーリングに対する耐性も極めて高くなっています。この耐腐食性は、精巧に研磨した表面で最も良好となります。時効硬化後の使用硬度はHRC54です。

 このオーステナイト系合金は完全な非磁性、高い耐摩耗性、最大限の耐腐食性が求められる用途に使用されます。


(7) Ferro Titanit U


 結合相はオーステナイト系のCrNiMo x CrNiMoNb 18 10(Mat No.1.4580)とほぼ同等です。この材質は非磁性であり、またそのクロムとモリブデンの含有量の高さにより、塩素イオンを含む媒体の中で優れた耐点食性を有します。炭化チタンの含有量が重量で約34%、容積で約45%と高いため、極めて良好な耐摩耗性を示します。同時にクロムとニッケルを含有していることから、スケーリングに対する耐性や高温強度にも優れています。この材質は後熱処理を一切必要としません。時効硬化後の使用硬度はHRC51です。

 高い耐摩耗性を持つ材質が求められる場合に使用されます。その極めて優れた耐食性は特に塩素イオンを含む媒体内で良好であり、化学工業分野での広範な用途に適しています。

 

< お問合わせ先 >

住商機電貿易(株)
104-6222
東京都中央区晴海一丁目8番12号
晴海アイランド トリトンスクエア
オフィスタワーZ 21階

産業インフラ推進部
担当:松田 未香子
TEL 03-5144-9069
FAX
03-5144-9261
E-mail

mikako.matsuda@sumitomocorp.co.jp

 

LINK : EDELSTAHL WITTEN-KREFELD GMBH (EWK社) (http://www.ferro-titanit.com)

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